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利口ぶる馬鹿ほど始末に負えないものは無い [kikulog「血液型と性格」関係]

かなり間が開きました。でも、まだ忙しい。はぁはぁ
でも、ABOFAN氏も久々に自HPでの活動再開したみたいなので、私も頑張って時間を割いてみます。
『香山リカさんとの共著『信じぬ者は救われる』には単純ミスが続出!?』
という挑発的なタイトルを付けた
http://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/kikulog.htm
についてコメントしておきます。
いや~、ABOFAN氏も相変わらずです。何故彼はあえて無知を明らかにするのでしょうか?
あまりにも呆れたので、久々に長文で書きます。


~~引用の引用(香山リカ+菊池誠「信じぬ者は救われる」)~~

「君ね、そんなに構えなくともいいんだよ。うちの大学で、いいかげんな心理テストを学生にやらせ、その後、ちゃんとつくられた心理検査をやらせたのね。そしたら、でたらめのほうのテストで、でたらめな答えを学生に返したときに、当たっているという割合と、ちゃんとした検査をして、その答えを渡したときに、当たっているという学生はどっちも同じ割合だった」って言うんですよね。
…バーナム効果(*)ですよね。だから、問題ないんだと。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

※ ABOFAN氏のコメント引用
>A先生は、いかにも心理テストの信頼性について説明しているようなフリをしていますが、
>実は全然別のことを説明しているのです!

 まず、心理学分野の私には、A先生が「心理テストの信頼性」(少なくともABOFAN氏が言及した視点でのテストの信頼性)について説明しているようにはまったく見えません。
 どうしたもんでしょう。

 単に、「どうせ何作ってもTVで心理学のセンセイが言えば大抵信じるんだし、視聴者が「当たってる」と思えばTV的にはOKなんだから、問題ないよ」と言っているようにしか読めませんね。
 これって、まさに、「バーナム効果」の文脈ですね。

【バーナム効果】誰にでも該当するようなあいまいで一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう現象。

 しかし、ABOFAN氏はA先生が説明しようともしていない事を「説明しているフリをしている」事にしてしまい、こんなまったく妥当では無い前提の上で、話を進めようとします。
 しょっぱなから躓いてどうするんだ....

 そして、この自分の解釈の文脈に乗って、得意げに心理テストの信頼性について説明し始めます。
 まぁ、間違った事は言っていませんが、正直、その話を持ち出す意味がありません。
 (A先生は、別に「信頼性」の説明をしているわけではないのですから。)
 ああ、何でもいいから物知りな事をアピールしたいのね、としか見えません。

 で、結局何が言いたいかというと、下の文章を否定したかったみたいですね。

~~引用の引用(香山リカ+菊池誠「信じぬ者は救われる」)~~

その実験自体有名ですよね。でもそれは、血液型性格判断がいかに当てにならないかという話のときに持ち出される実験なんですよ。別の血液型のやつと貼り替えてもオーケーとか、そういう話です。でも、そのロジック最後はおかしいなあ。でたらめなのを渡しても、どうせみんな当たっていると思う。テレビだからそれていいと言うんでしよう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

※ ABOFAN氏のコメント引用
>バーナム効果の説明ですが、はっきり言って、この説明は極めてウソに近いものです!

と言い出しますが、何がウソなんだか私には分りません。
(ウソを大きく書いて、その後に小さく「近い」を付けるとこが非常に姑息です...)
理由がこれだそうです↓

※ ABOFAN氏のコメント引用
>なぜなら、バーナム効果は、「自己暗示」とは直接の関係はないからです。
>この説明だけでは、○村さんは「バーナム効果」(フリーサイズ効果)と「自己暗示」
>(ラベリング効果またはインプリンティング効果)のどちらを説明しているのかわかりません。

はぁっ?なんかいきなり「自己暗示」が出てきましたよ。
しかも、自己暗示とは「ラベリング効果またはインプリンティング効果」だそうで....

大村氏の言うFBI効果とは
【フリーサイズ効果】誰にでも当てはまる表現を用いると当たっているように感じる(バーナム効果と同様)。
【ラベリング効果】「これがX型の特徴です」と言われてからX型の人を観察すると、そのラベルに引っ 張られてその人を判断してしまう。
【インプリンティング効果】最初に「当たっている」と思うと、その経験が刷り込まれ、そういう行動を取っ てしまう。

そしてちなみに
【自己暗示】自分で自分に暗示を与えること。

 ですから、これに当てはまりそうなのは【インプリンティング効果】であり、【ラベリング効果】を含めるのはあまりにも乱暴な理解ですね。

 そもそも何で唐突に「自己暗示」が出てくるんでしょう?
 と思ったらその言葉を出して否定した後に、その言葉を出した理由を述べます(流れがメチャクチャです)。
 
※ ABOFAN氏のコメント引用
>私は、文章から判断すると「自己暗示」に近いような気がします。
>そうなると、バーナム効果の説明としては(明らかに?)間違っている(?)ことになります。

おいおい、「近いような気がします」って!!!
はぁ、ワケわかんなくなってきたぞ

結論:(引用文における)バーナム効果の説明は極めてウソに近い
根拠:バーナム効果は、「自己暗示」とは直接の関係はない
根拠の根拠:自分には引用文は「自己暗示」の話のような気がするから
根拠の根拠の根拠:特に説明無し

つまり、「ウソだ」という根拠は、ABOFANの直感でしかないわけですね...
個人的な感覚でのあいまいな判断を根拠に、人の発言を「ウソに近い」と言うのだからオソロシイ
(しかもよりにもよって、バイアスかかりまくりで直感があてにならなそうな人の感覚だし...)


 A先生は「性格テストを人はどう感じるか」の話をしているわけですから、「文章から判断して」(他者を評価させる【ラベリング効果】の話も、「当たっていると思わせた後の話である【インプリンティング効果】の話もしていないのですから)、明らかに「バーナム効果(あるいはフリーサイズ効果)」の話をしているとしか読めません。

※ ABOFAN氏のコメント引用
>ともかく、「バーナム効果」の定義が曖昧と言うしかありません。

 曖昧なのは誰かというと、ABOFAN氏自身の理解でしょう。
 バーナム効果の定義も(ラベリング効果やインプリンティング効果の定義も)よく理解しないまま言葉を振り回しているにすぎません。

さてさて、見当違いの勝利宣言です。

※ ABOFAN氏のコメント引用
>ここまで読んできた読者の皆さんには、既におわかりでしょう。
>実は、この文章は「自己暗示」に関するもので、「バーナム効果」とは直接の関係はありません。
>つまり、菊池さんは、心理学用語を間違えて使っている(?)ようなのです。

 まともに読めば「バーナム効果」の話をしているようにしか聞こえないものを、「自己暗示の話だ」としか読めず、その程度の理解の上で全く見当違いの事しか言えないABOFAN氏。 
 どれだけ「菊池氏は間違っている」と言いたかったのか知りませんが、ABOFAN氏は「心理学で出てくる言葉をまともに理解できていない」としか言えませんね。

ABOFAN氏のダメな所
・ 「心理テストの信頼性」の話が出てきていないのにそう読めてしまう
・ 「自己暗示」の話が出てきていないのにそう読めてしまう
・ ろくな心理学の知識も無いのに、そう読むのが正しいと信じてしまう
・ 自分のミスリードを根拠に、相手を間違っていると言ってしまう


 「彼のこの主張を、文言どおり受け取ってはいけません!」と言いつつ、文言どうりの受け取り方もできない(「心理テストの信頼性」の話と思ってしまう)上に、「ここは、二重三重に“ひっかけ”がある」と、さも自分は裏が読めるようなフリをしてるくせに「近いような気がします」としかいえないレベルの解釈しかできないなんて...。

 ここまでくると、○村さんも苦笑どころか絶句する顔が目に見えるようです。
 また、この文章をこんな風に読んで腹を抱えて大笑いしてしまうABOFAN氏の事は、ある程度心理学に詳しい私にとって、ウケるどころか、気味悪さを感じるだけです。


う~む。これだけ心理学を誤解しているとは…正直、困っています。
皆さんはどう思いますか?
これでは、kikulogの議論もさっぱりかみ合わない訳ですねぇ、ふぅ。

...あ、これは引用ではなく、私からABOFAN氏に向けてのコメントです。
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