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他人の読解能力より、自分の説明能力 [言論]

 以前の記事に対するメカさんの反応について、何か反応すべきなんだろうなぁ、と思いつつ、どう料理しようか悩み中な私(他のところのコメント返信もサボってスマヌ)。
 まぁ、とりあえずまとまった順にやっていこう。

 なんというかなぁ、メカさんは大局を語る時はかなり説得力がある(ように私には聞こえる)のに、『個人攻撃』をする時は、かなり飛躍した決め付けを押し付けようとしているんじゃない?擬似科学批判批判に感じられる「決して低くない説得力」が、沸騰した頭のせいでどっかに飛んでしまっているかのように見える。

 メカさん曰く
感情に影響されると読解力に変なバイアスがかかっちゃうタイプなんじゃないかな。
相手を敵だと思うや否や、平常の思考力が失われ、相手の文章をすべて悪意にしか解釈できなくなってしまう人っているよね。あなたもそういう人なのだろう。

...なんて言っちゃってますが、全く同じ事を私はメカさんに感じている。他の私にぶつけているつもりの言葉にも、「そりゃお前だろ」と突っ込みたいものが多々有る。

 もしかしたら、先に言ったもん勝ちって思っている?
 できれば、そういう事を言いたいのならもう少し自分を律した方がイイヨ
 先に言っておいて「自分がそうだろ」と指摘される方が恥ずかしいと思うケド。

 まぁ「お前こそそうだ」合戦をしてもしょうがないので、折を見つつ具体的に実証していきたいとは思っている。

 ただ、本音を言えば、何だかモチベーションが下がりつつあるんだよね。
 大部分が「決め付け」で彩られたこの長い文章にいちいち反応する価値があるのだろうか、という事が気になるし、返事をしたらしたで、個々の文に短絡的に反応されちゃってさらに話が拡散させられる予感がしないでもない。

 そんなやりとりを繰り広げても、(私は面白いケド)私とメカさん以外にはさほど関係の無い話になってしまいそうで、どのくらいの労力をどの辺に傾けるべきか検討中だ。

 まぁ、「ココに触れなかったのは反論できないからだ」なんて遠吠えを聞かされてもしょうがないので、前回書いていただいたコメントの中で「これこそJudgementに応答して欲しい!」という自信アリの論点の上位1~3位ぐらいを挙げてくれれば、優先的にそれに関する返事を仕上げたいとは思ってますので、ご遠慮なく。

 とりあえず、一般化できそうな話を焦点を絞って述べたい。

 なお、私はメカさんを「敵」とは思っていませんよ。
 ていうか、賛同の意もちゃんと言っているはずだけど。

 メカさんは私を敵と思っているのかもしれないけど、だからといって勝手に私があなたを敵だと思っているように都合よく解釈しないでほしいなぁ。

 私がメカさんに向けているのは、「敵意」ではなく、単なる「悪意」ダヨ。


【メカさんの言い分】

 おそらく、メカさんが私に向けた敵意の根本はこの辺にあるのだろうと勝手に推測して、ひとまずここの辺を検討してみる。
> 「ブログ主もあなたを無視します」と言った覚えは欠片もないんだけど
何を言ってるのやら。別に俺を無視しろなんて言ってないし、あなたが引用した俺の文章をどう解釈したってそんな意味にはならないだろう。単に俺がトンデモブラウさん宛に書いた文章を自分宛だと勘違いして、俺に反発するというトンチンカンなことをしているね、と言ったまでだ。そうだよね。あなたの文章は「そんなの分かっている」を連発している。俺の方が言いたいセリフだ。それらはあなた宛に書いたものじゃないのだからね。そういう初歩的な勘違いをする点や、上記の「ブログ主もあなたを無視する」云々など妙な反応をする点など、あなたの文章読解力にははなはだ問題がある。というか感情に影響されると読解力に変なバイアスがかかっちゃうタイプなんじゃないかな。


 まず、これって「どちらかの認識不足」とかの話じゃなくて、単に互いの「前提が違う」だけじゃないのカナ。

 メカさんは、「自分が問いかけた相手にだけ答えるべきで、問いかけた相手以外の人の目線で評価すべきではない」という前提を持っていたので私からのレスを想定していなかったんだろうけど、私は「自分のテリトリー内に投下された発言について、誰宛であろうとコメントする権利を持っている」という前提を持っていたのでレスした。

 だから、メカさんがメカさんの前提の上で『「Judgementは勘違いしている」ように思う』のも仕方がないケド、その一方で私が私の前提の上で『「自分(Judgement)は別に勘違いしていない」と思う』のもまた仕方ないデショ。

 ただ、互いに「自分の前提こそ唯一無二の正解だ」と言う事を心の内に秘めながら、表面的には「お前の方が間違っている。分かっていない」と同じ事を主張し続けても「対話」は成立しないよね。

 だから、私は前の記事において、「自分にとって勘違いではない」理由を説明したつもりなんだ。なのに、それを一顧だにせず、自分の前提を押し通して相変わらず「勘違いしている」と決め付け、それを根拠に「文章読解力不足」とまで言われてもねぇ...

 モチロン、説明したのだから了承しろ、とは言わないよ。
 説明不足で了承できない、あるいは説明に間違いがあるから了承できない、と言うのであればまずそれを言ってよ、って感じ。

 人の話を一切無視して、「自分の前提」を押し付ける事に終始する態度を取るのなら、「そんな自分勝手な独り言はチラシの裏にでも書いていろ」、と切り捨てても別に悪くないんじゃないのかな、とも思う。

 まぁ、そんなのはとりあえずほっておくとして、そもそも「勘違い」というメカさんの認識自体どうなの?という事を、実際のコメントを振り返りながら検討してミル。


【ホントに「トンデモブラウさん宛て」に読めるか】

 まぁ、モチロンメカさんはそのつもりなんだろうケドね。
 「そのつもり」が文章に表れているかは別よね
 メカさんも、読解能力云々を問題にする前にちょっと「読み手の視点」で考えてミテ。

 まず、一段落目
> うーん、2個目のトンデモブラウさんの主張は、いつになく真面目なので
これが彼の「いつになく真面目」の文章なのか…。「いつも」の文章はきっと想像を絶するものなのだろうな。内容が「ゼロよりも更にゼロに近い」んだから、きっと新たな数学的概念の導入が必要なのだろう。

 ここは、トンデモブラウさんを「彼」と3人称で呼んでいるんだから、少なくともトンデモブラウさん宛とは言えない。誰宛でもない『独り言』の可能性もあるケド、「私のコメントの引用」に続けて書いてあるのだから、私宛と判断してもそうおかしくは無いんじゃない?

 あ、ご心配なく。
 それをもって「だから私宛じゃないか」と強弁するわけじゃないからね(もしそう言えば、次は「自分が問題にしているのは、冒頭じゃなくてあんたが揶揄した箇所だ」って言い出すのは分かってる)。

 で、二段落目
あえて一つ言えば、俺は既に思想の部分について切り込んでるはずなんだけどな。無効のブログでそれを実践したはず。なぜ疑似科学論者が疑似科学に固執し批判を受け入れないかは、疑似科学批判者が疑似科学批判に固執し批判を受け入れないことと同じ。

 メカさんが「トンデモブラウさん宛だ」という主張を前提にして検証すると、確かにここは、トンデモブラウさん(2009-09-04 22:10) の『本当に「思想の部分に切り込む」ことができるかどうか冷静に考えたほうがいいよ。』に対応している、とは言えるね。


【メカさんの言う“通常の読解能力”って...】

 しかし、「読み手」の立場で考えてみようね。

 最初は自分宛と読める文章だ。だから、断り書きが無い限り自分宛のコメントがずっと書かれているのかなぁ、と思うのが当然ではないのカナ?

 なのに、次の段落でいきなり、「あえて一つ言えば、」と切り出され、『え?な、何を?』と思っているうちに、「俺は既に思想の部分について切り込んでるはずなんだけどな。」と、私が言った覚えの無い事に関して滔々と書き連ねられちゃうわけだ。

 読み手の立場から言わせてもらえば、「これは私宛の文章だけど、1段落目だけまともで、あとは気が触れたんだろう」と解釈してもおかしくない代物。
 
 なのに、そんな「気が触れた」というメカさんの不名誉を解消してあげるために、(なぜか)読者側に、"通常の読解能力"という名の努力を強いるわけだね、メカさんは。

 しかも、"通常の読解能力"と言いながらも、要求される事は尋常ではない。

1 気が触れたのではなく、断り無しに宛先が変わっているのだと察してあげる。
2 「冒頭でトンデモブラウさんの話題が出たな」という事から推測してあげる
3 「メカさんはトンデモブラウさんとサシで対話していた」という事を考慮してあげる
4 メカさんとトンデモブラウさんの私信的なやりとりを参照していってあげる
5 (2009-09-04 22:10) のコメントから対応しそうなものを発見してあげる

 しかも、ここまでやっても、実は「トンデモブラウさん宛」と特定する事はできない。いや、ここまで推測に推測を積み重ねてなければ辿り付けないからこそ、特定するのは「深読みしすぎ」のそしりを逃れ得ない。

 ...と言うよりも、そもそも「こっからは、トンデモブラウさん宛」と書いておかないから「一見気が触れたかのような文章」になっているんだからさ、そのメカさんのミスの尻拭いを“読解能力”の名のもとに読者が“してあげ”なければいけない理由がさっぱり分からないのよ。

 結局、「読解力の問題」ではなくどう考えても「表現力の問題」だった、というオチ。


【陥りやすい思考のバイアス】

 この笑い話をもう少し一般化してみる。
 
 おそらく、メカさんは本気で「通じないのがおかしい」と思っている事だろう。
 で、実は、私達も同じ間違いを犯しやすい。

 メカさんと読者の立場の大きな違いは、「結論が分かっている人」か「結論を推測しなくてはならない人」か、という事だろう。
 
 自分は「トンデモブラウさん宛」に書いた“つもり”、という結論を先に持っているメカさんは、自分の文章に「トンデモブラウさん宛」という答えを当て嵌めてみて『特に(自分の結論と)矛盾は無い』と判断するんだろう。
 そして、上手く当てはまるから他の人も”そう読めて当然”と思ってしまうわけだ。

 一方、読み手にとっては、「何が答えか分からない状態だから」様々な可能性を当て嵌めなくちゃならない。
 その可能性の中には、「トンデモブラウさん宛」も含まれ、それはメカさん同様「矛盾は無い」と評価されるかもしれないけども、他にも矛盾が無い可能性だって有る(例えば「気が触れた」)、となるとそれ以上進めなくなるわけだ(そもそも、用語の意味とかであれば他にもアプローチのしようがあるが、「誰宛か」なんてのは極端な話『メカさんの個人的な思惑』であるのだから、本人が言わない限り(テレパスなら別だけど)誰も判断し得ない代物なんだけどね)。

 例えば、メカさんは“枝の先”という「結論」から出発するから、そこから易々と「本文」という“木の幹”まで辿る事ができ、それゆえ“木の幹”から“枝の先”までも同様に簡単に辿れる、と思い込んでしまう。
 一方、読者は「本文」という“木の幹”がスタートラインであり、そこから行ける“枝の先”は無数にある。そこから、ろくに道標も無い状態で、メカさんが求める特定の“枝の先”に達するのは至難の技で、“読解能力”よりもむしろ“超能力”がなければやってられない。
...そんな違いがあるわけです。

 でも、そのような格差に思い至れない人だからこそ、平気で説明不足に陥るわけ。
 で、説明不足に陥れば陥るほど、当然それで生じる読者の混乱が増加する。
 なのに、責任を、自分ではなく「読解能力」の問題として読者側に預けるのね。
 さらに、自分の責任を転嫁しておきながら、それを理由に読者を見下すわけです。
 ...何とも込み入ったやり方の自己満足なんでしょう。


【メカさんだけじゃない】

 で、先に言った様に、この問題はメカさん独自のものではないと私は思うんですよ。
 ABOFAN氏にも見られる問題だし、何より「ニセ科学批判側」にも感じる時があるんですね(私だって意識して排除しているつもりだけど、それでもうっかりやってそう)。

 実は、「ニセ科学批判批判批判批判」でTAKESANさんに対して批判したのも、今回の「仮説と対策と評価」でpoohさんに言いたかった事も、ここに繋がるんだと思う(多分、私はこの問題が見えてしまうと、見境無くスイッチが入るんだろうね)。

 「ニセ科学批判側」の「ニセ科学批判批判側」への対応を見ていると、「(あれ)を読め」とか、「(あれ)を知らないんじゃないか」とかいう言い回しが(私には)目に付く。

 多分それを言う人は(あれ)を読んだり知ったりしたから、「今の自分の考え」があると考えているのでしょう。

 それ故に、相手も(あれ)を読んだり知ったりすれば、「今の自分の考え」と同じになるハズと考えちゃったり、逆に異論を述べるのは相手が(あれ)を知らないからだ、と決め付けちゃったりするんではないでしょうか。

 でも、その考えはおそらく間違い。

 実際は、(あれ)を読み解く際、幾つもの枝別れを選択した上で「今の自分の考え」という特定の結論に辿り付いた、あるいは、「元々心に秘めた自分の考え」を結論として(あれ)読み解いた事で、(あれ)が「自分の考え」を十分支持していると解釈できている可能性は高い。

 「自分とは違う相手」という視点を持って考えれば、相手が(あれ)を読んだところで、「今の自分の考え」と同じになるとは限らないし、(あれ)を読んだ上で異論を述べている可能性だってあるわけです。

 そこに考えが至らず、しょっぱなから「(あれ)を読め」と言い、あたかも相手を勉強不足扱いして見下そうとするのが、非常に危うい。

※ さらに、例え相手が読んだ上で述べていたとしても、それが「今の自分の考え」と一致しない限り「もし調べた上で書かれたのだとすれば、調べ直して下さい」などと言うようになってしまえば、それは(あれ)に対するその人の盲信というよりかは、自分自身への盲信の発露であると言えるでしょう。

 「仮説と対策と評価」で述べたかったのはまさにそれで、メカさんの批判はメカさんが『ニセ科学入門』を読んでいたとしても(実際読んでいたそうですが)生じうるものである事を示し、poohさんの「何を読んだらこういう話になるんだろう」という疑問の出し方に、疑問を呈したかったわけです。

 何より、そのような的外れなやり方で相手に対抗するのではなく、言いたい事があるならその(あれ)とやらから導いた「自分の考え」そのものの方を、「自分の言葉」で説明するのが、最も確実に通じやすく、最も明確であるはずでしょう。そこがもどかしい。

 「議論」や「対話」というのは、そういうものではないのカナ。

 後になって「こういう意味で言ったつもり」とか「そういう意味で言ったつもりではない」と言い直すのは別にいいんだけど、「どんなつもりで言った」なんて本人が言うまで誰も確信できっこないんだから、相手の「読解能力」を問題にするなら、まず最初から「こういう意味」を明確にしなかった自分を問題にすべき。

 自分は存分に手を抜いておいて、自分の思い通りにならなければ相手の読解能力のせいにして見下す、というのは非常に悪質な自己満足のやり口に見えてしょうがないのですね、私は。

 自分の言いたい事を一番知っているのは自分。
 だけど、「言葉はいつも思いに足りない」から、自分の言いたい事は大抵言い切れていない。
 一番分かっているはずの自分ですらできない事を、人に求めてはイケナイ。


【メカさんよりも深刻な条件】

 この問題は、メカさんをきっかけにしたけど、実は「ニセ科学批判側」の方こそ深刻化しやすい問題だと考えている

 メカさんの場合、基本的に“孤立無援”だ(と思う)。
 一方、「ニセ科学批判側」(とまとめるとクレームが付きそうだけど)には、同じ「(あれ)」を読んで、同じような「今の自分の考え」を持つ人が複数いるように見える。

 そんな同意者が集まる事により、「(あれ)」を読めば「今の自分の考え」に至る事が当然である、という錯覚が確信に変わる速度が加速するのではないか、と危惧する。

 また、同じような考え方をする者が周りにいる事で、仮に説明や対応が粗雑になっても、その人達には通じてしまうから、それにより「分からない方がおかしい」という見下した意識が増大してしまいやしないか、とも危惧する。

...危惧する、と言ってみたけど、ホントは少なくとも私にはそう見えつつある。

 いわゆる「ニセ科学批判批判」のようなもので「態度」が問題にされる事が多いのも、根っこは同じでは無いかと思う。

 モチロン、そのような事を意識してやっているとは思っていないんだけど、そこで「そのつもりでないからその評価はおかしい」と反発するのか、「そのつもりはないが、そう見える理由を読者の視点で考えよう」となるかで、悪い方か良い方に説明の質は変わっていくんじゃないのかなぁ。



【おまけ】

 おまけとして、メカさんの話題にちょっと戻ってみる。

 さっきは、メカさんの例の発言を「トンデモブラウさん宛」と判断しろというのは、かなり無理があり、「自分宛」と捉えてもおかしくないんじゃね?...という話をしたけど、じゃぁ私は実際「自分宛」と捉えたのでしょうか?

 つまり、勘違いかどうかは別としても、少なくともメカさんが私のコメントを「自分宛と判断して行っている」と読み取ったのは適切なのか、という話ね。

 で、こういう時、自分の周到さに自分で感心しちゃうのよ。
 別にメカさんがここに変な言い掛かりつけるとは予想もしてなかったけどね。

 では、実際には私は何と言ったかもう一回チェックしてみよう。
一応、私のコメントにひっついたものに関してお返事させていただきまぁぁぁす。

 「自分宛だろうと思っている人」であれば何も言わないでコメントするか、せいぜい「私へのコメントに関して」といった簡潔な表現を使うかぐらいではないかなぁ。

 そうじゃないからこそ、そういった表現を"あえて避けて"、「一応」なんて前置きを入れた上で、「私のコメントにひっついたものに関して」とまわりくどい表現したんだけどね。

 で、間違ってないよね、この表現。
 メカさんの(2009-09-05 03:42)のコメントは、例え2段落目以外はJudgement宛じゃなかったとしても、「Judgementのコメントにひっついたもの」には違いないでしょ。
(私もこう見えて、結構細かい所にこだわるのよね)

 私は「事実」を述べているだけで、少なくとも「自分宛だろうと思っている」事を積極的に支持する表現は使ってないし、むしろ「自分宛とは思っていない」ニュアンスの方が強く出せているんじゃないかなぁ。

 まぁ、今回の話の流れでは「こんな事も読解できないのか」なんて言わないけどさ。
 「前触れも無く宛先を変えられている文章」を誰々宛と特定できるようなものが"通常の読解能力" と言うほどの人なら、この程度は読解できてもいいのになぁ、とは思う。
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メカ

>『個人攻撃』をする時は、かなり飛躍した決め付けを押し付けようとしているんじゃない?

飛躍しているかはともかく、「決め付けを押しつける」というのはその通りだよ。意識してそう書いている。なぜって?その方が論点が分かりやすくなるからだ。相手にとってもその方が反論しやすいはずだから、こういうスタイルが悪いとは俺は思わないね。

> 擬似科学批判批判に感じられる「決して低くない説得力」が、沸騰した頭のせいでどっかに飛んでしまっているかのように見える。

ということで、少なくとも俺自身は平常心で書いている、つもりだよ。決め付けとか押し付けなら感情的な発言で、控えめで謙虚なら冷静な発言だという先入観の方が問題だと思うね。そんな思い込みをしていると、「控えめで謙虚なウソ」に騙されてしまう事だろう。これはあなたに限らずネットの論者に多く見られる傾向だ。特に初級者に多い。さすがに上級者になると減るように思う。外見に惑わされずに内容のみで主張の妥当性を判断できるように精進すべきだと思う。

> ...なんて言っちゃってますが、全く同じ事を私はメカさんに感じている。他の私にぶつけているつもりの言葉にも、「そりゃお前だろ」と突っ込みたいものが多々有る。

俺はいつもこんな調子だよ。poohさんのところでもそうだったろう?asksでもこんな感じだ。それを感情的だというなら、俺は常に感情的なのだろうね。それにしてはあなたは俺を評価している面もあるようだ。となればそれは俺が2つの面を持っているのではなく、単に俺を見るあなたの目が第3者か当事者かの違いで、生じる差異だろう。

俺が他人とやり合っているのを第3者の視点で見るあなたの目と、俺とあなた自身が対峙している時にあなたが俺を見る目が違う、ということだ。

> もしかしたら、先に言ったもん勝ちって思っている?

あなた自身がそう思っているから、俺の言動もそう見えるんじゃないのかい?(笑)。あなたがそう思ってないなら、俺がどう振る舞おうと(たとえ本当に俺が、先に言ったもの勝ちだと思っていたとしても)気にとめる必要ないじゃないか。

> どのくらいの労力をどの辺に傾けるべきか検討中だ。

そんなの時間をかけて検討するまでももない気がするけどねぇ。むしろそんなことを悩むこと自体が俺には間抜けに見えるが。

> まぁ、「ココに触れなかったのは反論できないからだ」なんて遠吠えを聞かされてもしょうがないので、

つまり自分の見栄というかプライドのためにレスを書く、ということだね。疑似科学に対する考えを深めるとか、お互いの知見を広めるとかの目的じゃなくて、相手に勝利宣言されるのが我慢ならないという極めて個人的・感情的理由で、反応する、と。

まあそれもいいと思うよ。そういう負けず嫌いが向上心につながり、ひいては思考力を高めることにもなる(ケースもないとはいえない)。終わりよければすべて良しだ。ただ何となく印象としてあなたは防御力が弱い気がする。まあ第3者的立場で論評している分にはいいけれど、自分が戦いの当事者になった場合、勢いだけで見る人が見ると隙だらけという感が否めない。

>  メカさんは私を敵と思っているのかもしれないけど、だからといって勝手に私があなたを敵だと思っているように都合よく解釈しないでほしいなぁ。

一人の人間を丸ごと敵だとか味方だとかいうこと自体がおかしい。意見が異なる論争では敵だし、そうでない点についてはそうでない。それだけのこと。それを誰が敵だとか人物単位に区分けしようとするあなたの考えが幼稚に見えるね。

> 私がメカさんに向けているのは、「敵意」ではなく、単なる「悪意」ダヨ。

2chの厨房を相手にしているのと同じレベルで接するべきだと、あなたから助言があったようだ。貴重な助言だ、ありがたく受け容れることにしよう。

>  まず、これって「どちらかの認識不足」とかの話じゃなくて、単に互いの「前提が違う」だけじゃないのカナ。

「悪しき相対主義」って言っていい?(笑

>  だから、メカさんがメカさんの前提の上で『「Judgementは勘違いしている」ように思う』のも仕方がないケド、その一方で私が私の前提の上で『「自分(Judgement)は別に勘違いしていない」と思う』のもまた仕方ないデショ。

自分で勘違いを認めてたジャン。「メカさんも裸だ!?」のエントリで「あと、トンデモブラウさん宛てと仮に分かったとして、なんなのだろう?」と書いてるよね。あなたが最初から俺のコメントをトンデモブラウさん宛と分かっていたなら、こういう書き方にはならないはず。

それを後から「俺は勘違いなんかしてないよ、証拠がないジャン!」みたいに言い張るのは幼稚で見苦しい。どう考えてもこの点で論争するのはあなたの側に不利だと思うけどね。白を黒というレベルの詭弁を駆使しなければならない。まあ、それにチャレンジするのはあなたの自由だけど。こんな不利な戦いで勝利して俺を言いくるめられたらそれはそれですごい。誇っていいよ、詭弁の技術の高さを。

> 「お前の方が間違っている。分かっていない」と同じ事を主張し続けても「対話」は成立しないよね。

別にその点について対話を成立させる必要ないんじゃないかい?少なくとも俺は必要ないと思ってるよ。あなたの言い分には勝ち目が全くない。一方で、何か一つの点に拘り、その点について意見の一致を見なければ、それ以外のすべてに議論に応じないというのは、非常に初歩的な戦法で、いささか興醒めではある。とはいえ、あなたがどうしてもそれを条件としたいのであれば、俺としてはそうまでしてあなたと議論をしなければならない理由もないわけで、あなたの好きでいいと思うよ。

>  人の話を一切無視して、「自分の前提」を押し付ける事に終始する態度を取るのなら、「そんな自分勝手な独り言はチラシの裏にでも書いていろ」、と切り捨てても別に悪くないんじゃないのかな、とも思う。

それはそれでいいと思うよ。まあそのあなたの「こいつは人の話を聞かない」という判断が正しいかは別問題だけどね。人間にとって意見の違う人の姿勢は大なり小なりそう見えるものだよ。それが人間の感情や感覚。重要なのはどれだけその判断を感覚にとらわれずに客観的に行えるかだ。もちろん俺自身だって完璧に出来るとはいわないけれど、少なくともあなたよりはできそうだ(笑

> そもそも「勘違い」というメカさんの認識自体どうなの?という事を、実際のコメントを振り返りながら検討してミル。

だからそういう語り口が、自分は勘違いしました、と認めているに等しいんだってば。客観的に俺の文章がどう読めるか、はこの際関係ない。仮に俺の文章が勘違いを誘発させるものであったとしても、あなたが勘違いしたという事実は揺るぎないわけで。語れば語るほど墓穴を掘ってるのに気づかないのかねぇ(苦笑)。

> ここは、トンデモブラウさんを「彼」と3人称で呼んでいるんだから、少なくともトンデモブラウさん宛とは言えない。

そこはあなた宛だよ。「トンデモブラウさんってそういう人なんだ」とあなたに対して述べている。

>  最初は自分宛と読める文章だ。だから、断り書きが無い限り自分宛のコメントがずっと書かれているのかなぁ、と思うのが当然ではないのカナ?

最初の推測としてはそれでOKだと思うよ。しかし読み進めばそうでないことが分かるはず。そもそも「そんなこと俺は分かってるし、過去のブログで書いている」と憤っているのはあなただよね。そこから「メカって俺のことちっとも分かってない。案外馬鹿だな」と考える方向と、「あれ?これってもしかして俺宛ではないのかな?」と考える方向がある。

両方の可能性を疑い冷静に検討すれば、あなたの頭でも後者の判断になるはずで、現実にはあなたがそういう結論に達しなかったのは、2つの可能性を疑わず、直感的に前者だと判断した勢いでそのまま猪突猛進してしまったからだ。

>  なのに、次の段落でいきなり、「あえて一つ言えば、」と切り出され、『え?な、何を?』と思っているうちに、「俺は既に思想の部分について切り込んでるはずなんだけどな。」と、私が言った覚えの無い事に関して滔々と書き連ねられちゃうわけだ。

だから、その時点で「あれ、おかしいな」と気づくべきだといっている。

>  読み手の立場から言わせてもらえば、「これは私宛の文章だけど、1段落目だけまともで、あとは気が触れたんだろう」と解釈してもおかしくない代物。

相手の主張がおかしいと感じたら、「自分の解釈に何か問題あるかも」と疑わず、それはすべて「相手の考えが変」と短絡するのは、読解力の乏しい人間の典型。そこでちゃんと自分を省みられるかが、読解力の差を生み出すわけだよ。

で、繰り返しになるけど、1)自分(Judgement)は勘違いしていない。しかし2)メカの文章は勘違いしても仕方のない文章だ。を同時に主張するのは無理があると思うけどね(苦笑)。どっちか一方を諦めたら?二兎を追う者は一兎をも得ず。あなたが一生懸命になればなるほどコメディになってしまう。

>  一方、読み手にとっては、「何が答えか分からない状態だから」様々な可能性を当て嵌めなくちゃならない。

他人の文章を読む行為というのは、そういうものなんだよ。そんな基本も分かっていないとは…

> 今回の「仮説と対策と評価」でpoohさんに言いたかった事も、ここに繋がるんだと思う(多分、私はこの問題が見えてしまうと、見境無くスイッチが入るんだろうね)。

というかそれは人間同士のコミュニケーションそのものの限界なのだから、それを理由にしたらすべてを否定できてしまうだろうね。問題は問題としてどう改善していけば良いのか冷静に知恵を絞って考えて行くべき事であって、あなたのようにヒステリーを起こしても何も解決しない。

>  多分それを言う人は(あれ)を読んだり知ったりしたから、「今の自分の考え」があると考えているのでしょう。

いや、違うね。逆だよ。自分の言葉で説明できるほど深くそれを理解していないから、「○○を読め」というんだよ。人は自分の言葉で説明できる自信があれば、頼まれなくても自分の言葉で話そうとするものだ。poohさんのところで(ここでもかな)妙なたとえ話を連発していた人たちがいたよね。

> 「自分の言葉」で説明するのが、最も確実に通じやすく、最も明確であるはずでしょう。そこがもどかしい。

だから出来ないんだってば。出来ないからやらない(笑

 「議論」や「対話」というのは、そういうものではないのカナ。

> 自分は存分に手を抜いておいて、自分の思い通りにならなければ相手の読解能力のせいにして見下す、というのは非常に悪質な自己満足のやり口に見えてしょうがないのですね、私は。

そういう下らない感情にとらわれているから、自分自身の読解力が向上しないんだよ。相手を罵るよりも自分の読解力向上に力を入れるべき。その方が長い目で見て自分に得だと思うけどねぇ。

たとえば俺は相手がどんなめちゃくちゃな書き方をして「こんなの分かるか!」というケースに遭遇しても、自分の中では相手の真意が読み取れなかったことが悔しいよ。相手の表現力が低いという点まで考慮して相手の文章を読解すべきなのに、それが出来なかったんだからね。それは自分の能力不足だ。

もちろん相手には「そんな文章ではあなたの主張は相手に伝わらない」と述べるけれど、それはそれ。常に自分の読解力不足は内省している。あなたも口では俺の非を責めつつも、内心自分の読解力不足を反省しているといいんだけど…。

>  モチロン、そのような事を意識してやっているとは思っていないんだけど、そこで「そのつもりでないからその評価はおかしい」と反発するのか、「そのつもりはないが、そう見える理由を読者の視点で考えよう」となるかで、悪い方か良い方に説明の質は変わっていくんじゃないのかなぁ。

そこを考えてしまうと疑似科学批判が楽しくなくなるんだよ(笑)。彼らは自分が楽しむために(みんなと一緒に社会正義に貢献してるんだ!みたいな)疑似科学批判をしているのであって、それを犠牲にしてまで疑似科学批判をしようとはしない。彼らにとって疑似科学批判は娯楽なのだから。

>  「自分宛だろうと思っている人」であれば何も言わないでコメントするか、せいぜい「私へのコメントに関して」といった簡潔な表現を使うかぐらいではないかなぁ。

なんかもはや古文書の解読の域だね。邪馬台国問題で魏志倭人伝を「もし○○ならこういう表現になるはず」みたいな(苦笑)。

> 「Judgementのコメントにひっついたもの」には違いないでしょ。(私もこう見えて、結構細かい所にこだわるのよね)

問題はあなたがあなた宛でないコメントにコメントをつけたことではなくて、あなた宛でないコメントにあなた宛だと考えてコメントしたことだと何度いえばわかるのだろう。というか分かりたくないのだろうね、きっと。

> 私は「事実」を述べているだけで、少なくとも「自分宛だろうと思っている」事を積極的に支持する表現は使ってないし

自分宛だと思っていなければ、俺が書いた文章にあなたが「そんなことは分かっているし自分の過去の日記にも書いている。だから今さらメカの文章にはなんの感銘も受けない」みたいな論調にはならないわけだよ。いい加減苦行を続けるのは諦めたら?認めちゃって楽になろうよ(苦笑


by メカ (2009-09-17 06:20) 

トンデモブラウ

>私もこう見えて、結構細かい所にこだわるのよね
>結構細かい所にこだわるのよね
>こだわるのよね
>・・・

ヤッホ~っ!・・・
初めてこのトピを読む場合、メカさんのコメントを先に読むことを推奨いたします。

by トンデモブラウ (2009-09-17 08:48) 

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