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ABOFANクンの読解力は絶望的だ [ABO FAN Blog]

 あ~あ、この人は、要旨すらまともに読めないから、的外れな事を平気で言えるのでしょうね。
 でも、読めてないからこそ、自分がとんでもない恥をかいている事に気付かずに済むわけで...
 うーん悪循環。

 ABOFAN氏、いや、今後はもう「クン」でいいでしょう(子供以下の思考力しかないみたいだから)。

 ABOFANクンが『週刊ダイヤモンド』の記事への言及に関連して、記事で紹介されている山岡氏の論文(※要旨じゃないのかな?)『血液型性格項目の自己認知に及ぼすTV番組視聴の影響』を実際に、入手して読んだと言うから、私も読んでみたのですが、ABOFANクンの記述の見当はずれの度合いの大きさに、すっかりあきれ返ってしまいました。

※山岡氏のソースについて、掲載は「論文集原稿」だから、論文になる...のかな?
 でも、内容的には、学会での口頭発表の「要旨」レベルだから、ここでは”要旨”として扱います。

 まずは、ABOFAN氏の瘴気に当てられる前に、皆さんに『血液型性格項目の自己認知に及ぼすTV番組視聴の影響』の要約を示しておきましょう。

【要約】

『被調査者』
 4年制私立大学3校の大学生1362 名(男子463 名、女子898 名、不明1名)。
 全て筆者の心理学関連の講義を受講している学生
 ※ 調査前には血液型性格診断の妥当性に関する情報は与えていない。

『調査内容』※関連するもののみ抜粋
 A: 「血液型性格傾向」に関する28の質問項目(注1)
 B:血液型ステレオタイプ(注2)の調査
  a:熟知度:各血液型の性格の特徴や血液型による相性をどの程度よく知っているか
  b:確信度:血液型性格診断をどの程度信じているか
 C:血液型性格診断関連のTV番組の視聴状況と感想
  a:2004 年に放送された血液型性格関連のTV番組をどのくらい見たか
  b:それらのTV番組を見た人は「どの程度楽しめたか」、

注1:「28の質問項目」=6冊の血液型性格診断の本のうち各血液型の特徴として最低3冊以上に共通して見られた項目を各型につき7項目ずつ抽出
注2:「血液型ステレオタイプ」=ここでは、血液型によって性格は異なるという信念のこと

『分類』
 A TV番組の享受
  TV番組低享受群(474):TV番組を見なかった(239)/見たけど楽しめなかった(235)
  TV番組高享受群(888):TV番組を見て楽しんだ
 B 血液型ステレオタイプの受容度
  血液型ステレオタイプ高受容群(795):熟知度と確信度の合計が6点以上の者
  血液型ステレオタイプ低受容群(567):熟知度と確信度の合計が5点以下の者

『結果』
 熟知度:TV番組高享受群>低享受群
 確信度:TV番組高享受群>低享受群
 熟知度と確信度:1999<2005
  →判断:2004 年度に放送された大量のTV番組が血液型性格診断の知識を普及させ、
   それが正しいと信じる人間を増大させた。

 血液型ステレオタイプ高受容群:11項目で血液型の主効果に有意差
 血液型ステレオタイプ低受容群: 2項目で血液型の主効果に有意差

 TV番組高享受群:12項目で血液型の主効果に有意差
 TV番組低享受群:有意な血液型の主効果無し

 →判断:TV番組低受容群では主効果が認められないことから、血液型による性格の違いは、
  現実のものではなく、マスコミ情報に影響された思い込みであると結論づけられる。


【ABOFANクンの反論】

 私は、「テレビを見なかった学生」で差が出なかったのは、単にサンプルが少ないために差が出なかった(あるいは、28の質問項目が妥当ではなかった)と考えます。
 というのは「テレビを見なかった学生」(論文中では「血液型ステレオタイプ低受容群」)の42%(567人)が多すぎるからで、この中には血液型に興味を持つ学生が少なからず含まれているはずだからです。つまり、小さいながら「テレビを見た学生」(同「血液型ステレオタイプ低受容群」)の58%(795人)と同じ差が出ているはずです。
 参考までに、他のデータでは、「血液型ステレオタイプ(高)受容群」は70%程度以上ありますから、「血液型ステレオタイプ低受容群」は通常30%程度以下と考えるのが妥当だと思います。


【読めていない事が丸分かり】

 まず、はっきり分かるのは、この人は「要旨すらまともに読み下せない」という事です。

  「血液型ステレオタイプ低受容群」とは、「テレビを見なかった学生」ではなく、血液型ステレオタイプの熟知度と確信度が低い人、すなわち『血液型によって性格は異なるという信念について、よく知らない、もしくは信じていない人』の群です(ちなみに、「テレビを見なかった学生」が関与するのは、『TV番組低享受群』であり、「血液型ステレオタイプ低受容群」とは別物)

 この程度の事すらまともに理解できていない時点で問題外。
 理解できていないなら下手に話さなければいいのに、思いっきり的外れの発言をしてしまうのですね。
 
 『「テレビを見なかった学生」(論文中では「血液型ステレオタイプ低受容群」)』
 と、思いっきり間違った解釈の元に話を進めちゃうABOFANクンを見ていると、こっちが恥ずかしくなるぅ。

 567人の「血液型ステレオタイプ低受容群」について、『テレビを見なかった学生の事だ』と思い込んじゃったABOFANクンは、「血液型に興味を持つ学生が少なからず含まれているはず」って恥の上塗りしちゃうんだ...(実際には、「血液型ステレオタイプ低受容群」とは、『血液型によって性格は異なるという信念』についてよく知らない、信じて無いって答えた人だから、「興味を持っている人」とは間逆に近い属性)。

 アホだ...


【あまりにも無茶苦茶】

 HPの方も参照してみましたが、輪をかけています。
 前記の文章がそのまま書かれたその下でこんな事を言い出します。

>このデータでも、「TV番組低享受群」は35%程度ですから、
>「血液型ステレオタイプ低受容群」が42パーセント(474人)というのは、
>いくらなんでも低いと考えていいでしょう。

 何故か、ここでは「TV番組低享受群」と、「血液型ステレオタイプ低受容群」の員数が要旨に一致します。それはいいんですが前後の記述を比較すると...

・「テレビを見なかった学生」(論文中では「血液型ステレオタイプ低受容群」)の42%(567人)
・「血液型ステレオタイプ低受容群」が42パーセント(474人)

 おいおい、結局ABOFANクンにとっては「血液型ステレオタイプ低受容群」って、567人の群なの?それとも、474人の群なの?

 っていうか、これを同じページに書いて
 変 な 事 に 気 付 か な か っ た ん で し ょ う か ?


 あ、あとこんな事も言っていますね

>残念なことに、論文にはχ2値が記載されていないため、
>テレビを見なかった学生で差が出なかったのは、本当に差が出なかったのか、
>単にサンプルが少なかったのかは不明です。

 χ2検定しかできない人の、勝手な「χ2検定至上主義」かしら。 
 5段階評定の結果を分析しているんだけどねぇ。
 要旨には『平均値の差』とか『1要因の分散分析を行った。』って書いて有るんですけどねぇ。
 分散分析しておいてχ2値を記載する酔狂な研究者はまずいないと思うんだけど...。
 

 アホだ...


【要旨に言及するなら、要旨の内容を読もうよ】

 というか、ABOFANクンは、しきりに「テレビを見なかった学生」と繰り返していますが、(ちゃんと読んでれば分かるハズなんだけど)この要旨で示される研究では、「テレビを見た&楽しんだ」群と「テレビは見てないor見たけど楽しまなかった」群の比較はしているけど、「テレビを見なかった学生」群と「テレビを見た学生」群の比較はしていないのよね。

 確かに、週刊ダイヤモンドの記事では、「テレビを見なかった」と「テレビを見た」の比較で書いて有るけどね(それについて、研究データを使って、その2条件で再計算したのか、あるいは雑誌用に詳細を省略したのかは知りませんよ)。
 でも、要旨に言及するなら、最低限要旨に書いてあることに沿って考えなきゃ。

 「週刊ダイアモンドでは、”テレビ見た/見ない”で分類されていたから、この要旨もその意味で書いてあるはずだ」
 と先入観ばっかり優先して、「TV番組低享受群」と、「血液型ステレオタイプ低受容群」の区別もろくにつけないまま、自分に都合の良い勝手な解釈をする事ばかり先行している事が丸わかりです。
 
 アホだ...


【細々した事を】

 要旨すらきちんと読み下せていない事が丸分かりの人の話をまともに聞いてもしょうがないですが、細かいつっこみも入れておきます。

>28の質問項目が妥当ではなかった

 この質問項目が6冊の血液型性格診断の本のうち各血液型の特徴として最低3冊以上に共通して見られた項目である点を考えれば、『巷の液型性格診断の本』の記載内容がそもそも妥当でないってオチになるわね。
 まぁ、能見信者のABOFANクンだったら、口角泡を飛ばして「能見氏以外の本は参照してもダメだ」って”根拠無く”主張するんだろうけど...。

>参考までに、
>他のデータでは、「血液型ステレオタイプ(高)受容群」は70%程度以上ありますから、
>「血液型ステレオタイプ低受容群」は通常30%程度以下と考えるのが妥当だと思います。

  『30%程度以下』!!
 程度なのかい、以下なのかい!
 頭を使わないでモノを言うと、こんなおかしな表現を平気でできちゃうのかしら。 

 それはそうと、「他のデータ」ってなんじゃ?と思って、先のHPを参照すると
1.昭和61年NHK世論調査資料
2.昭和62年毎日新聞「こころの時代」全国世論調査
3.アイシェアの調査結果(2008.6.5付)
 を掲載していますね。

 でも、「血液型ステレオタイプ高受容群・低受容群」っていうのは、山岡が得点化を定義した上で使っている用語なわけだから、そんなの幾ら出しても、「血液型ステレオタイプ低受容群」は30%以下の根拠になりませんよ(というか、まともな根拠を挙げているフリをしたいなら、調査方法がダメダメなアイシェアの調査結果を持ち出すのはよろしくありませんね)。

 こういった、自分勝手に用語や概念の勝手な解釈や混同をして、都合のいいように事実を歪曲するのが、ABOFANクンのダメダメなところよねぇ。


 そもそも、、『血液型によって性格は異なるという信念』について、”どれくらい知っている人がいるか”とか、”どれぐらい信じいる人がいるか”なんて、それこそ、社会的状況で変わるものだから、『通常○%程度以下と考えるのが妥当』なんて固定的である前提で考える方がおかしいよね。

 今どうなのか知りたければ、その時調べるしかないわけで、十年以上前のデータを持ち出したり、およそ物事の判断に使えるとは言い難い調査方法のデータを持ち出してウジウジ文句を言っても無意味なのよ。

 なお、もし仮に社会全体では、「血液型ステレオタイプ低受容群」が30%以下だとしても、大学生対象に調査すると割が上がるというのであれば、
 「大学に入学できるレベルの頭の持ち主は、血液型ステレオタイプを受容しない傾向がある」
  →判断力に欠ける人ほど、血液型ステレオタイプを受容する
 って非常に面白い仮説が立てれるわね(あくまで、仮説よ)。

 あははは


【最後に】

 HPでは、最後にあえてこう繰り返しています

>つまり、単にサンプルが少ないために差が出なかった
>(あるいは、28の質問項目が妥当ではなかった)ということしか考えられないのです。

 「そんな事しか考えられない」のは、
 ABOFANクンの思考不足か読解不足
 あるいは血液型性格診断そのものが妥当で無いから。

 ってだけでしょうね。
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1行目
>> あ~あ、この人は、すらまともに読めないから、的外れな事を平気で言えるのでしょうね。
「何」すらでしょう。「雑誌」ですか。
by NO NAME (2008-11-19 15:48) 

Judgement

あらら、失礼しました。答えは「要旨」です~
「論文」と言うべきか迷ってた時に一旦消したの忘れてました。
直しておきますね

by Judgement (2008-11-19 22:25) 

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