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目から鱗(笑) [ABO FAN Blog]

 『面白いブログ「忘却からの帰還」の間違いを発見!(続き)』を読んで、目からウロコが落ちました!(←笑)
 なるほど、ABOFAN氏の主張したい事は「能見氏の主張の否定」だったのですね。

 今まで「ABOFAN氏の主張」が今イチ理解できなかったんですが、ようやく分かりました。
 (情報量が少なすぎて、常人での理解は不可能と思われましたが...)
 でもまさか、あれだけ崇拝している「能見氏の否定」とは思いもよらなかったというのが正直な所です。

 まず、叩き台として『[血液型と性格]の新・常識!?&入門』から彼の主張を引用しましょう。

1.血液型は性格に「ある程度」の影響を与える。
2.それは、数パーセント~10パーセント程度以上である。
3.質問の回答率の差ということなら、10~20パーセント程度以上となる。


【本題に入る前に】

 ...「○~○%程度以上」って表現初めて聞いたわ。
 ”程度”で範囲を区切る一方で、”以上”って範囲を延長するのねぇ
 たったら、”程度”を付ける意味無いし、でもそうなると
 「10~20パーセント以上」って表現もおかしいし(この場合「20%以上」って表現が妥当)
 考えがまとめられないまま、思いのたけを全部言葉に盛り込んでしまうダメさ加減丸出し。

 きっと、何か言われた時に、証拠らしきものを示せる範囲がおそらく『10~20%程度』なんだけど、「それっぽっち?」って言われたくないし、自分もそうは思わないので、もっと差を大きく見せたいんだろうね。
 でも、常人は『10~20%程度』と言うべきか『20%以上』と言うべきか”考えて”から発言するんだけど、ABOFAN氏は、それを考えないまま『自分の頭に浮かんだ事全て言いたい』って欲望の方を優先させちゃうから、「○~○%程度以上」なんて狂った表現が飛び出すんでしょう。

 ABOFAN氏の文章は、言葉として通じなくても、かえって彼の『意識が読めて』面白い。


【回答率の差が示す影響とは?】

 まぁ、そんな話はおいておいて、「質問の回答率の差が20%」というのはどういう事か考えてみましょう。

 ABOFAN氏がどういう意図で言っているのか知るために、彼自身の例示を参照ます。
>血液型による回答率の差は、最大で20%程度です。
>計算を簡単にするため、「あなたは××ですか?」については
>20%の差が出ると仮定します。
 『[血液型と性格]の謎を推理する』より

 では、○型の(Yesの)回答率を60%、○型以外の(Yesの)回答率を40%として考えます。

 ここで間違っていけないのは、『性格の話』という文脈なのですから、「あなたは××ですか?」に対する○型のA氏の回答が、5回に3回「Yes」を選ぶという話ではなく、A氏は常に「あなたは××ですか?」に同じ答えをするというのが前提となります。

 つまり、ABOFAN氏の言う「回答率の差」とは、○型の特定の個人が○型以外の特定の個人よりも「Yes」を選びやすいという話ではなく、○型の人と○型以外の人が10人ずついれば、○型6人と○型以外4人が「Yes」を選ぶ、という現象を指します。

 (こう考えると分かりやすいかな?)
 X工場と、Y工場があります。
 X工場では毎回60個の白石と、40個の黒石に「X」という刻印を付けて出荷します
 Y工場では毎回40個の白石と、60個の黒石に「Y」という刻印を付けて出荷します
 世に流通するX刻印の石は白石が多く、Y刻印の石は黒石が多くなります。
 
 つまり、ABOFAN氏が3番で示した事象から見えてくる1番で言うところの「性格への影響」とは、「特定の性格の人間を生み出す頻度の差異」を示す事になります。


【個人間ではなく群間の差だった】

 なお、「性格」と言うものは、『個人』に付与されるものです。
 そこで、前提が「Yes-No」の質問ですから、「1-0」に変換してその”差”を考えれば、個人間では『○型の人と○型以外の人』の”性格の差”というのは最大で1、最小で0ですが、『○型の人達の中』でも”性格の差”というのは最大で1、最小で0です。そして、その中間はありません。

 つまり、個人間では「血液型の違いを示す性格の差」は「無い」となります。
 ただ、「群間での頻度」については差が生じるよ...という話なんですね。きっと


【それは最終的に能見氏を否定する】

 となると、「血液型が特定の性格因子に継続的に影響を与える」というよりかは、血液型は1回だけコインを投げ、その出た目で「××因子の有無」を決めるだけで、決まった後は血液型ではなく「××因子の有無」に従う、っていうモデルになりますね。 

 まぁ、このモデルでも(本当にそのモデルどうりなら、という話ですが)『血液型による性格の影響』とは言えますし、血液型が分かればあてずっぽうよりかは高い確率で、その人の性格を当てる事ができます。
 だから、ABOFAN氏の「血液型と性格の関係が有る」という主張とは矛盾しませんね。

 でも、”集団的に見た場合の回答率の差”に主眼を置き、個人間では血液型の違いを示す性格の差は無い事になるようなABOFAN氏の『血液型による影響の違い』とは、要約すれば
 「個々人に付与される特定の性格因子に対する血液型による決定能力の差」
となるわけで、それは、ABOFAN氏の崇拝する能見氏の主張の否定に繋がってしまいます。

 まず、XX因子を決定した後は、血液型という材料の差は関係なくなりますから。
 「血液型という材料の違いによる気質の差」という継続性が否定されます。
 また、「血液型物質が全身にある」とかいう話も、何の根拠にもならなくなりますね。 

 それと、「血液型による適性」という考えも通用しません。
 血液型ではなく、あくまでXX因子の有無に依存しますし、その因子の作成も確率的に決定されるので、「XX因子ができなかった人」は誤った適性を信じて人生を棒に振る危険が有ります。

 そして、結局は「XX因子」の有無は確率的に決まるわけですから、「有るかどうか」は、個々人を観察して(血液型以外の)何らかの基準で「XX因子の有無」を判断するしかないので、「血液型を通した人間観察」には何の意味も無い事になります。


【まとめ】

 総じて見れば、『能見氏の主張における肝要な所の大部分を否定する』内容が、ABOFAN氏の主張であるという事になります。
 なるほどなるほど。

 ...なるほどと言ったものの、「なんだかよく分からない」という人も多いと思う.
 (私もよう分からん感じもする)
  「回答率の差」があるよ、と言いたいのはよく分かるんだけど
 その「回答率の差」で何を言いたいのか、何故「回答率の差」を挙げるのかかよう分からん。
 (「自分に都合の良い気がする」事例を、考えなしに使っただけ、という可能性も高いですが)
 そんな状況ですが、「回答率の差」を取り上げる理由を考えると、ABOFAN氏が今まで述べたような「新説」を前提にしているとしか考えられない、という話デス。
 (だけど、しつこいようですが、実は何も考えて無い可能性が高い)

 まぁ、そのあたりは張本人であるABOFAN氏の説明(弁解?)を待つばかりです...

 なお、私にとっては、そもそもの前提である「血液型の回答率の差が10~20パーセント程度」(『程度以上』だっけ?笑)と言えるのかどうかを、まず問題にしたいところですが、少なくともABOFAN氏の主張のベクトルは「能見氏の否定」に向かっていることになってしまう、という点が意外でしたので書き残しておきます。
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トンデモブラウ

そう言えば、kikulogでも「能見氏の否定」なの?あんたよう分からん、と言われていましたね。
また綻びた弁解で、我々の理解を飛び越えるのでしょうけど。
by トンデモブラウ (2008-10-23 10:49) 

Judgement

 ホント、よう分からん人ですが、少なくともABOFAN氏の「10~20%の差」の考え方はやはり「はい・いいえ」の2分法の話でいいみたいね。
http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2008-10-24
 でも繰り返し言ってます。
 だけど、それがどういう事になるか分かっていないのでしょう。
 せっかくTB送って教えてあげたのに

 きっと私のブログは読んで無いんでしょうね。
 (見てはいるかもしれないけど、基本的にあの人は長文をまともに読み下せないから)
 意味は分からないけど、呪わしげな呪文が書いてあるから読んではいけない、と自分を律しているとか。

 これもすっぱいブドウ?
by Judgement (2008-10-24 00:52) 

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