ABO FANの主張とは~【基本編】編②~ [ABO FAN Blog]
さて、前回の解説で一番肝心の話である『“血液型と性格の関係”の定義』とやらのダメさ加減を散々指摘したわけですから、これ以上の指摘はもう蛇足なのかもしれませんが、一部の好事家の方々のために、区切りが付くところまで続けます。
という事で、前回に引き続き「ABO FANの主張?」と、それに関連するHPの記事『[血液型と性格]の新・常識!?&入門 - 【新バージョン】』の基本編について見ていきます。
【『よくある間違い〔その1〕』について】
冒頭でこう述べています
前回も言いましたが
前提が「関係ある→有意差がある」なのですから
「有意差がない→関係あるとは言えない」は真でも
「有意差がある→関係ある」は真ではないのです。
この誤ったロジックを「普通は」なんて決め付けている限り、ABOFAN氏は「ロジックがダメ」と言われ続けるでしょうね。
念のためそのダメさ加減を例えると
「犯人は男だ(犯人ならば男である)」という前提の上で
「(Xさんは)女なので犯人ではない」と言っているのに、それを根拠に
「じゃぁYさんは男なので犯人なんだ」と決め付けてしまっているようなものです。
誰を否定論者として想定しているのか知りませんが、自分で紹介しておいて松井豊先生の論文の事を忘れてしまっているのでしょうか(“ABOFANのHP”から抜粋)。
誰かさんが言っている通り「血液型別の性格特性と照合し、どのぐらいが一致した(当たった)かどうかチェックしているんですよね。
血液型に関する資料を集め、読みはするけど、その内容は都合良く忘れてしまうみたいです。
【『よくある間違い〔その2〕』について】
「間違いだ」と言いながら、「何故間違いなのか」については単なる憶測でお粗末。
「おかしい」と思うのであれば、本当におかしいと言えるのかちゃんと考えて欲しい。
本当は「考えるまでもなく」ではなく、「ろくに考えられない」んでしょうか。
で、ABOFAN氏はおそらく「バーナム効果」について、『その性格特性が誰にでも当てはまって見える現象』と勘違いしている気がします。だから、「例えば“神経質”が誰にでも当てはまって見えるなんてあり得ない」といった観想を抱いているのではないでしょうか。
こう考えてみましょう
・ あなたには神経質なところがあります
・ あなたにはマイペースなところがあります
・ あなたにはおおらかなところがあります
・ あなたには二重人格的なところがあります
各項目が「自分には全く該当しない」と思う人はどのくらいいるでしょうか?
誰でもどこかしら、「神経質」な所があり、「マイペース」な所があり、「おおらか」な所があり、「二重人格的」な所があるわけです。
さらに、「いつも神経質な人」は当然「当たっている」と思いますし、「まれにしか神経質でない人」も「私の殆ど表に出ない一面を言い当ている」という印象を受けるでしょう。
「バーナム効果」とは、
「ある性格記述について、誰にも当てはまる、と第三者が判断しがち」ではなく
「ある性格記述について、誰もが“自分に当てはまる”と判断しがち」な事
“血液型性格判断が正しい根拠”として「だって実際私の性格を言い当てているもの」という実感を挙げる人に対し、「バーナム効果があるからそれは正しい根拠にならないよ」と使われるのが正しい文脈なんですね。
【『よくある間違い〔その3〕』】
ここはホント「?」ばかり
何故「バーナム効果」と矛盾?
というか、「自己暗示」は「バーナム効果」と対立させて考えるべき問題?
“「バーナム効果」と「自己暗示」はそれぞれ別個の効果も相乗効果もある”という考え方もできるはずですが。
・ 「バーナム効果」で幾つかの項目を「当たっている」と思わせてる事で
『血液型性格判断』の信頼性が上がり、「バーナム効果」が生じにくい項目に
「自己暗示」を生じやすくなる
・ 「バーナム効果」で「当たっている」と思わせた項目が、
「自己暗示」によりさらに増長する。
....etc
うむぅ...『よくある間違い』と言う以上、「当たったように見えるのは、自己暗示のせい」というのは“間違い”という話になると思いきや...
1 性格検査では、「自己暗示」の効果を排除できない
2 となると、「自己暗示」があれば、その結果は性格検査に反映される
3 実際、データを調べてみると、まさしくそのとおりになっている
...と言うのですから、それを述べるABOFAN氏の結論は『だから、自己暗示の影響は棄却できない』となるはずです。そしてその事を彼は「当然ですね」と言うほど受け入れているようです。
とうとう(「定義」と同様)、『間違い』と言いつつ、「間違いを指摘しない」という様相を呈してきました。
なお、“データに出るのが当然“と言う一方で、「ただし、種々の理由で、必ずしも有意差があるデータばかりではありません。」などと注釈を付けています。
あのー、そんな出たり出なかったりの状況だったら、全然「出て当然」とは言えないんですがぁ。そんなあやふやな結果について、誰が、何で、何を、認めなくてはならないのか、さっぱり分からん。
以上3つの代表例とやらのABOFAN氏の間違いとか変な所を書きました。
こうなってしまった原因は、ABOFAN氏こそが「単純に」(というか「安易に」)しかモノを捉えられないからだと考えられます。
・ 安易にロジックを組み立てるから、単なる「裏」を正しいと勘違いする
・ 安易に「バーナム効果」を『きっとこういうことだろう』と解釈するから間違う
・ 安易に「否定論者は間違い」という論調を使うから、わけが分からない文章になる
上記の「考えてみれば」と言うところは「考えてないから」に差し替えるのが適切かと。
このようなABOFAN氏の安易さや単純さは、あからさまな不公平にも現れています。
例えば、バーナム効果に対しては自分で例を選んで、“それが当てはまらないからおかしい”と言います。つまり『一部でも適合しないものがあれば認めない』というスタンスですね。
しかし、自分が自己暗示の効果が性格検査に現れると言いたい時は、有意差があるデータばかりではなくとも、その中の“有意差があるデータ”を示して、「まさしくそのとおり」と評価します。つまりこっちは『一部にでも適合するものがあれば認めさせる』というスタンスですね。
こりゃダメですよ。客観性の欠片も無い。
このような不公平さを思いつくまま挙げておきます。
・ 相手の主張の適切さ→「全てにあてはまらなくてはならない」
自分の主張の適切さ→「1つであてはまれば良い」
・ 相手側の主張→「1人でも間違っていれば全部ダメ」
自分側の主張→「1人でも当たっていればOK」
・ 相手側の主張→「部分的にでも相反するものがあれば矛盾するからダメ」
自分側の主張→「部分的にでも共通するものがあれば信頼できる」
【「基礎編のまとめ」について】
ハイ、嘘~!
単に『私が便宜的に編み出した方法』とやらで、勝手にやっているだけで、心理学者が認める手法ではアリマセーン。
ホント、単なる繰り返しデスネ。
ABOFAN辞書における『要するに』には「要約する事」とは書いてないんだろうね。
しかも、局所的に述べていたこの内容が『基礎編の結論』!?
ABOFAN辞書における『結論』とは「全体的な総括をする事」ではなく、「一番お気に入りをもう一回繰り返して言う事」という意味なのでしょうか。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
なお、彼が言っている内容については、おそらく現在の彼の最大の拠り所。
だからこそ、このあたりは、しっかり解説した方がいいと思いますので
(色々と、過去の話も引っ張り出したいし)
長文の記事に埋もれさせず、後日別記事で詳細に記述したいと思います。
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感想は、って言われてもねぇ。
自分から「私が便宜的に編み出した方法です」と言っておいて、いまさら急に
>決して私独自の分析やデータがあるわけではありません。
>私自身は、極めてオーソドックスな心理学の手法を使っただけと信じています。
と言われても、『何あからさまな嘘ついているの?』としか言えません。
また、確かに「信念の自由」だから、どんな見当外れの事を信じるのも自由ですが、偉そうに物を書くなら、「信念の自由」に逃げないで済むレベルまで考えてからにすればいいのになぁとも思います。
というか、この文章非常に怖いです。
1 決して私独自の分析やデータがあるわけではない
2 というか、それではおかしいのです。
3 私自身は、極めてオーソドックスな心理学の手法を使っただけだと信じています。
1で自分の主張を言っていたかと思いきや、2で唐突に「それではおかしいのです」と否定し、なのに3ではまた1と同じような事を述べた上で、何故か「信じています」と“危うげなセリフ”を付け加えるという、妙な自問自答...
私には、日本語能力の問題を超えた、極めて電波的な文章の組み立てにしか見えません。
いったい、どういう思考回路でこんな文になってしまったのか....
【まとめ】
正直なところ、私もまだまだだったと思いましたよ。
『基礎編』と銘打つ以上、さすがのABOFAN氏も、とりあえずあたりさわりのない事を書くんだろうなぁ、と思いきや、いきなりエンジン全開。
頭のてっぺんからつま先までねじれっぱなしのダメっぱなしとは...。
おかげで、予想以上の分量になっちゃいました。
「基礎編」ですらあの暴走だったのに、どうやらそれでもまだ本領発揮ではなかった模様。あの支離滅裂な事を基礎とし、さらに本領発揮するというのですから、読む方もよほどの覚悟が必要になりそうです(うんざり)。
まぁ、「基礎編」の私の解説で“ABOFAN氏のおかしさの基礎”をつかんだ人は、試しに「応用編」を自分で読み下してみてください。今までよりかは、“読める”ようになっているかもしれません(宿題デス)。
でも、万一、ABOFAN氏自身が『基礎編』がまるでダメな事を理解できれば、『応用編』の内容は全く違うものに変わる事でしょう(一応はTB送っているので、この記事を読む機会はあると思います)。
それをちょっとだけ期待して、今回は『基礎編』だけで追及の矛を一旦納める事にしたいと思います(さすがのABOFAN氏も『基礎はダメかもしれないが、応用は正しいはずだ』なんて無茶苦茶な事は言わないでしょう)。
※ ただし、「基礎編におけるABOFAN氏の結論」に関しては近日中にアップします
【おわりに】
ABOFAN氏の場合「ロジック」というものをキチンと学び直さないと、対話のスタート地点にすら立てないでしょう。
逆に、基本の基本レベルでいいから「ロジック」がまともになれば、「知識」は豊富なのでいっぱしの論客になれるはずと淡い期待を持ってはいるのですが...。
正直な所、あれだけの熱意をもって情報収集できるABOFAN氏が、これほどまで「ロジック」や「客観性」に欠けているとは、未だに信じられません。
あるいは、ABOFAN氏が本来持っていたはずの「ロジック」や「客観性」を、「血液型と性格の関係」というテーマが、10年という歳月をかけてじわじわと蝕んできたのでしょうかね。
という事で、前回に引き続き「ABO FANの主張?」と、それに関連するHPの記事『[血液型と性格]の新・常識!?&入門 - 【新バージョン】』の基本編について見ていきます。
【『よくある間違い〔その1〕』について】
冒頭でこう述べています
普通は、有意差があった→関係ある、ということになります。
前回も言いましたが
前提が「関係ある→有意差がある」なのですから
「有意差がない→関係あるとは言えない」は真でも
「有意差がある→関係ある」は真ではないのです。
この誤ったロジックを「普通は」なんて決め付けている限り、ABOFAN氏は「ロジックがダメ」と言われ続けるでしょうね。
念のためそのダメさ加減を例えると
「犯人は男だ(犯人ならば男である)」という前提の上で
「(Xさんは)女なので犯人ではない」と言っているのに、それを根拠に
「じゃぁYさんは男なので犯人なんだ」と決め付けてしまっているようなものです。
すると、危険率5%なら、タイプ1エラー(本当は関係がないのに、関係があると判定する間違い)は当然5%あるわけです。
ということは、何十項目もの結果を検定すれば、1つや2つはタイプ1エラーで、偶然に有意差が出ることはあるわけですね。
だから、否定論者は、有意差が出た項目は、すべてタイプ1エラーだと主張します。
しかし、これは間違いです。
血液型別の性格特性と照合すればいいのです。
その結果、どのぐらいが一致した(当たった)かどうかチェックすれば、結果は一目瞭然です。
もし、血液型別の性格特性と一致するのであれば、それは偶然ではありません。“正しい差”が検出されたことになります。しかし、一致しなければ、単なる偶然ということです。
誰を否定論者として想定しているのか知りませんが、自分で紹介しておいて松井豊先生の論文の事を忘れてしまっているのでしょうか(“ABOFANのHP”から抜粋)。
記述20項目のうち、4つの型間の差が有意であったのは2項目で、「A型」と記述された4番の項目と「B型」と記述された10番の項目である。ただし4番の項目の肯定率が最も高かったのはO型の人であり、10番の肯定率が最も高かったのはAB型の人である。血液型性格質問20項目のうち僅か2項目に血液型による差が見られたが、差の方向は能見(1984)の記述とは全く違っていた
誰かさんが言っている通り「血液型別の性格特性と照合し、どのぐらいが一致した(当たった)かどうかチェックしているんですよね。
血液型に関する資料を集め、読みはするけど、その内容は都合良く忘れてしまうみたいです。
【『よくある間違い〔その2〕』について】
バーナム効果とは、その質問項目が「誰にでもよく当てはまる」から、当たったように見えるという効果です。
否定論者は、よく「だから血液型は当たったように見えるのだ」と主張します。
しかし、考えるまでもなく、これはおかしいのです。
例えば、よくいわれる「A型は神経質」「B型はマイペース」「O型はおおらか」「AB型は二重人格」…というのがあります。
(もっとも、私はこれらの性格特性が必ずしも正しいとは思っていません)
では、これらは、「誰にでもよく当てはまる」から当たったように見えるのか?
まさか、いくらなんでも、真面目にそう考えている人はいないでしょう!
「間違いだ」と言いながら、「何故間違いなのか」については単なる憶測でお粗末。
「おかしい」と思うのであれば、本当におかしいと言えるのかちゃんと考えて欲しい。
本当は「考えるまでもなく」ではなく、「ろくに考えられない」んでしょうか。
で、ABOFAN氏はおそらく「バーナム効果」について、『その性格特性が誰にでも当てはまって見える現象』と勘違いしている気がします。だから、「例えば“神経質”が誰にでも当てはまって見えるなんてあり得ない」といった観想を抱いているのではないでしょうか。
バーナム効果
誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こう考えてみましょう
・ あなたには神経質なところがあります
・ あなたにはマイペースなところがあります
・ あなたにはおおらかなところがあります
・ あなたには二重人格的なところがあります
各項目が「自分には全く該当しない」と思う人はどのくらいいるでしょうか?
誰でもどこかしら、「神経質」な所があり、「マイペース」な所があり、「おおらか」な所があり、「二重人格的」な所があるわけです。
さらに、「いつも神経質な人」は当然「当たっている」と思いますし、「まれにしか神経質でない人」も「私の殆ど表に出ない一面を言い当ている」という印象を受けるでしょう。
「バーナム効果」とは、
「ある性格記述について、誰にも当てはまる、と第三者が判断しがち」ではなく
「ある性格記述について、誰もが“自分に当てはまる”と判断しがち」な事
“血液型性格判断が正しい根拠”として「だって実際私の性格を言い当てているもの」という実感を挙げる人に対し、「バーナム効果があるからそれは正しい根拠にならないよ」と使われるのが正しい文脈なんですね。
【『よくある間違い〔その3〕』】
もう1つの典型が、自己暗示です。
その2にも書いた「A型は神経質」「B型はマイペース」「O型はおおらか」「AB型は二重人格」…というのがあります。
否定論者は、当たったように見えるのは、自己暗示のせいだと主張します。
(この時点で、既に「バーナム効果」とは矛盾するのですが、なぜか彼らは矛盾とは考えていないようです。説明するまでもありませんが、「誰にでもよく当てはまる」性格特性なら、自己暗示なんか意味がありませんから不要です)
ここはホント「?」ばかり
何故「バーナム効果」と矛盾?
というか、「自己暗示」は「バーナム効果」と対立させて考えるべき問題?
“「バーナム効果」と「自己暗示」はそれぞれ別個の効果も相乗効果もある”という考え方もできるはずですが。
・ 「バーナム効果」で幾つかの項目を「当たっている」と思わせてる事で
『血液型性格判断』の信頼性が上がり、「バーナム効果」が生じにくい項目に
「自己暗示」を生じやすくなる
・ 「バーナム効果」で「当たっている」と思わせた項目が、
「自己暗示」によりさらに増長する。
....etc
ところで、普通の性格検査(例えばYG性格検査)では、「自己暗示」の効果を排除することができません。
つまり、「A型は神経質」「B型はマイペース」「O型はおおらか」「AB型は二重人格」…と思っている人の性格検査の結果は、そのとおりの結果になるはずということです。
実際、データを調べてみると、まさしくそのとおりになっています(当然ですね)。
しかし、彼らは、なぜかこの結果も認めようとしません。
うむぅ...『よくある間違い』と言う以上、「当たったように見えるのは、自己暗示のせい」というのは“間違い”という話になると思いきや...
1 性格検査では、「自己暗示」の効果を排除できない
2 となると、「自己暗示」があれば、その結果は性格検査に反映される
3 実際、データを調べてみると、まさしくそのとおりになっている
...と言うのですから、それを述べるABOFAN氏の結論は『だから、自己暗示の影響は棄却できない』となるはずです。そしてその事を彼は「当然ですね」と言うほど受け入れているようです。
とうとう(「定義」と同様)、『間違い』と言いつつ、「間違いを指摘しない」という様相を呈してきました。
なお、“データに出るのが当然“と言う一方で、「ただし、種々の理由で、必ずしも有意差があるデータばかりではありません。」などと注釈を付けています。
あのー、そんな出たり出なかったりの状況だったら、全然「出て当然」とは言えないんですがぁ。そんなあやふやな結果について、誰が、何で、何を、認めなくてはならないのか、さっぱり分からん。
以上3つほど代表例を書きました。
考えてみれば、特別難しいことではなく、単純なことですよね。
以上3つの代表例とやらのABOFAN氏の間違いとか変な所を書きました。
こうなってしまった原因は、ABOFAN氏こそが「単純に」(というか「安易に」)しかモノを捉えられないからだと考えられます。
・ 安易にロジックを組み立てるから、単なる「裏」を正しいと勘違いする
・ 安易に「バーナム効果」を『きっとこういうことだろう』と解釈するから間違う
・ 安易に「否定論者は間違い」という論調を使うから、わけが分からない文章になる
上記の「考えてみれば」と言うところは「考えてないから」に差し替えるのが適切かと。
このようなABOFAN氏の安易さや単純さは、あからさまな不公平にも現れています。
例えば、バーナム効果に対しては自分で例を選んで、“それが当てはまらないからおかしい”と言います。つまり『一部でも適合しないものがあれば認めない』というスタンスですね。
しかし、自分が自己暗示の効果が性格検査に現れると言いたい時は、有意差があるデータばかりではなくとも、その中の“有意差があるデータ”を示して、「まさしくそのとおり」と評価します。つまりこっちは『一部にでも適合するものがあれば認めさせる』というスタンスですね。
こりゃダメですよ。客観性の欠片も無い。
このような不公平さを思いつくまま挙げておきます。
・ 相手の主張の適切さ→「全てにあてはまらなくてはならない」
自分の主張の適切さ→「1つであてはまれば良い」
・ 相手側の主張→「1人でも間違っていれば全部ダメ」
自分側の主張→「1人でも当たっていればOK」
・ 相手側の主張→「部分的にでも相反するものがあれば矛盾するからダメ」
自分側の主張→「部分的にでも共通するものがあれば信頼できる」
【「基礎編のまとめ」について】
以上、心理学者が認める手法とデータのみを使って、血液型と性格に関係があることを検証してみました。
ハイ、嘘~!
単に『私が便宜的に編み出した方法』とやらで、勝手にやっているだけで、心理学者が認める手法ではアリマセーン。
基礎編の結論は、よくある間違い〔その3〕にも書きましたが、繰り返して書いておきましょう。要するに、こういうことです。
普通の性格検査(例えばYG性格検査)では、「自己暗示」の効果を排除することができません。
つまり、「A型は神経質」「B型はマイペース」「O型はおおらか」「AB型は二重人格」…と思っている人の性格検査の結果は、そのとおりの結果になるはずということです。実際に、データを調べてみると、まさしくそのとおりです。
もっとも、サンプル数が少ないなどの理由で、有意差が出ていない場合も少なくありません。ただ、注意深く観察してみると、傾向が現れているのは事実です。単なる誤差ではありません。
(となると、今までの心理学の研究で、否定的な結果が得られたものは、どうなるのかなぁ…)
ホント、単なる繰り返しデスネ。
ABOFAN辞書における『要するに』には「要約する事」とは書いてないんだろうね。
しかも、局所的に述べていたこの内容が『基礎編の結論』!?
ABOFAN辞書における『結論』とは「全体的な総括をする事」ではなく、「一番お気に入りをもう一回繰り返して言う事」という意味なのでしょうか。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
なお、彼が言っている内容については、おそらく現在の彼の最大の拠り所。
だからこそ、このあたりは、しっかり解説した方がいいと思いますので
(色々と、過去の話も引っ張り出したいし)
長文の記事に埋もれさせず、後日別記事で詳細に記述したいと思います。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
今まで読んできておわかりのように、少なくとも基礎編に関する限り、決して私独自の分析やデータがあるわけではありません。というか、それではおかしいのです。私自身は、極めてオーソドックスな心理学の手法を使っただけだと信じています。
感想はいかがですか?
感想は、って言われてもねぇ。
自分から「私が便宜的に編み出した方法です」と言っておいて、いまさら急に
>決して私独自の分析やデータがあるわけではありません。
>私自身は、極めてオーソドックスな心理学の手法を使っただけと信じています。
と言われても、『何あからさまな嘘ついているの?』としか言えません。
また、確かに「信念の自由」だから、どんな見当外れの事を信じるのも自由ですが、偉そうに物を書くなら、「信念の自由」に逃げないで済むレベルまで考えてからにすればいいのになぁとも思います。
というか、この文章非常に怖いです。
1 決して私独自の分析やデータがあるわけではない
2 というか、それではおかしいのです。
3 私自身は、極めてオーソドックスな心理学の手法を使っただけだと信じています。
1で自分の主張を言っていたかと思いきや、2で唐突に「それではおかしいのです」と否定し、なのに3ではまた1と同じような事を述べた上で、何故か「信じています」と“危うげなセリフ”を付け加えるという、妙な自問自答...
私には、日本語能力の問題を超えた、極めて電波的な文章の組み立てにしか見えません。
いったい、どういう思考回路でこんな文になってしまったのか....
【まとめ】
正直なところ、私もまだまだだったと思いましたよ。
『基礎編』と銘打つ以上、さすがのABOFAN氏も、とりあえずあたりさわりのない事を書くんだろうなぁ、と思いきや、いきなりエンジン全開。
頭のてっぺんからつま先までねじれっぱなしのダメっぱなしとは...。
おかげで、予想以上の分量になっちゃいました。
応用編
では、早速応用編に行きましょう。基礎編と違って、いよいよABO FANの本領発揮というところです。v(^^)
ある程度マニアックな説明になりますので、少々覚悟していてください。(笑)
「基礎編」ですらあの暴走だったのに、どうやらそれでもまだ本領発揮ではなかった模様。あの支離滅裂な事を基礎とし、さらに本領発揮するというのですから、読む方もよほどの覚悟が必要になりそうです(うんざり)。
まぁ、「基礎編」の私の解説で“ABOFAN氏のおかしさの基礎”をつかんだ人は、試しに「応用編」を自分で読み下してみてください。今までよりかは、“読める”ようになっているかもしれません(宿題デス)。
でも、万一、ABOFAN氏自身が『基礎編』がまるでダメな事を理解できれば、『応用編』の内容は全く違うものに変わる事でしょう(一応はTB送っているので、この記事を読む機会はあると思います)。
それをちょっとだけ期待して、今回は『基礎編』だけで追及の矛を一旦納める事にしたいと思います(さすがのABOFAN氏も『基礎はダメかもしれないが、応用は正しいはずだ』なんて無茶苦茶な事は言わないでしょう)。
※ ただし、「基礎編におけるABOFAN氏の結論」に関しては近日中にアップします
【おわりに】
ABOFAN氏の場合「ロジック」というものをキチンと学び直さないと、対話のスタート地点にすら立てないでしょう。
逆に、基本の基本レベルでいいから「ロジック」がまともになれば、「知識」は豊富なのでいっぱしの論客になれるはずと淡い期待を持ってはいるのですが...。
正直な所、あれだけの熱意をもって情報収集できるABOFAN氏が、これほどまで「ロジック」や「客観性」に欠けているとは、未だに信じられません。
あるいは、ABOFAN氏が本来持っていたはずの「ロジック」や「客観性」を、「血液型と性格の関係」というテーマが、10年という歳月をかけてじわじわと蝕んできたのでしょうかね。
きちんとしたものを書いて、「血液型と性格の関係」を否定する部分を取り除いた揚句、無理やりくっつけて流れだけを保とうとした結果の文章なのかも。
「宿題」については、これから時間を見つけてチャレンジしてみようかな、と。
私にもヒエログリフが読めるようになったかな。
by トンデモブラウ (2008-10-06 13:32)
流れすらできてないんですけどね~
キーワードから頭に浮かんだ文章をただ記述しただけ
「宿題」は、ヒマでヒマで仕方なくて、
あとはもう死ぬしかない、って時にチャレンジしてください
そうでないと、人生の無駄遣いです。
by Judgement (2008-10-08 00:08)
そっそれは、早くやれという振りですねっ!
ようし、宿題やってやる。
・・・・・
やっぱ、夏休み最後の日までとっておきます。
by トンデモブラウ (2008-10-09 10:49)
人類最後の日までとっておいても、損にはなりませんよ
by Judgement (2008-10-09 23:33)