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サイエンス・ギャップ論 [疑似科学総論]

  『現代科学論(井山弘幸・金森修 新曜社)』を読んでいたら、”科学者と公衆の間にある埋めがたい溝”があるとして、このコミュニケーション不全の元凶として、ロスマンという人が唱えた「公衆が科学に対して想う16の神話」が紹介されており、面白かったので引用しておきたいと思います。

なお、本では計16神話を以下の5つに分類して紹介しておりました
・ 楽観的態度に基づく神話群
・ 未来および未知の知識に関する神話群
・ 懐疑主義および相対主義にもとづく神話群
・ 科学を批判する神話群
・ その他
ただし、見栄えを重視し、順番に羅列しておきます。
どれがどれになるかは、各自考えてみて、ということで。

第 1神話:観測されない限りなにも存在しない
第 2神話:何事も確実に知ることはできない
第 3神話:科学に不可能はない
第 4神話:我々が現在何を考えていても将来覆されてしまうことは十分ありうる
第 5神話:未来の進歩した文明では、現在知られていない力が利用される
第 6神話:地球以外の惑星の進んだ文明には、地球上の我々のもたない力が存在する
第 7神話:世界には哲学(科学)では理解できないことがたくさんある
第 8神話:科学者は創造力に欠けている
第 9神話:科学者は直感で理論を創造する
第10神話:あらゆる理論は同等の権利をもつ
第11神話:科学者は客観的な人間である
第12神話:科学者はいつもあやまった予言をする
第13神話:あらゆる問題はコンピューターで解決できる
第14神話:技術が進歩すればどんな問題でも解決してくれる
第15神話:還元主義にまつわる神話
第16神話:神話は精神にとって無害な楽しみであり、良いものだ

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トンデモブラウ

科学者と大衆の間にあるコミュニケーション不全の元凶としては、『浪漫』の存在が提唱されています。
大衆は『浪漫』を求めてオカルトに傾倒し、科学者を無粋と罵ることになります。
『浪漫』、フワフワしてて美味しそうなこの響き。
『浪漫』恐るべし。
by トンデモブラウ (2008-05-13 10:25) 

Judgement

実は私は『浪漫』を否定していませんよ。
科学の名の元に大衆の求める『浪漫』を取り上げようとする事は僭越だと思います。
ただ単に、大衆が『浪漫』を科学に求めた時、きっぱり断ればいい事だと。
by Judgement (2008-05-13 23:19) 

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