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事象関連電位(ERP)に関するガイドライン一部抜粋 [用語など]

 最近調べものをしていたら、参考になるものがあったので引用しておきます。
 一応これは、事象関連電位(ERP)という研究におけるガイドラインに掲載されていたものですが、本文中にもあるように、全ての研究領域に共通する事だと思う。
 このあたりの事を、「血液型性格関連説」の提唱者は認識していない事を認識して欲しい、


 すべての研究領域でいえることだが,“あてずっぼう”でいろいろやってみようと漠然と思うのは,データが豊富にある研究では特に危険である。時間軸と頭皮上に拡がった膨大な量のERPデータでは,さまざまな時間帯と電極部位を試行錯誤的に分析することで,事後的な誤った結論にたやすく辿りついてしまう。巨大なデータ配列があると,理論的に正しいと認められなかったり,追試に耐えなかったりする“有意な”結果が簡単に得られる。そのため,仮説は具体的でないERPの変化についてではなく,特定のERP測定値について述べるのが望ましい(たとえば,実験操作によってERPが何か変化するだろうではなく,実験操作によってP300の潜時が延長するだろうと書く方がよい)。


「心理学のための事象関連電位ガイドブック(入戸野宏著・北大路書房)」における要約より引用

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